俺ストーリープロジェクト

自分と周囲の小さな話の記録

道案内

春のある日、中野通りを駅に向かって歩いていると、赤ら顔で見るからに酒を飲んでいるおっさんに「駅は中野駅はどこですかあ?」と声を掛けられた。

 

通りをまっすぐ行けば着くのでその旨言うと、「ああ!ありがとう!本当にありがとう!貴方みたいな親切な人は…初めてだ!」とおっさんは過剰に礼を言った。

酔っ払いだからとみんな敬遠してたのかもしれない。

「握手!握手!」と手を差し出されたので従って手を出すと「本当にありがとう!あんたの事は忘れないよ!」と熱く握ってきた。

「じゃあ!」と言って駅の方向に向かって歩き出すおっさんだったが、二歩くらいで急に立ち止まり、ドブボババババババババババババっと信じられないような放屁をこちらにかましてきた。