俺ストーリープロジェクト

自分と周囲の小さな話の記録

初ピンサロ

始めての風俗(店舗型ヘルス)で失敗して何もできずに退散してから、リベンジをしたくなった。とはいえ当時は金がなかったので、昼割引でかなり安値の大塚のピンサロに行った。

店の中は暗くてほとんど見えず当時流行ってたユーロビートが大音量でかかっていた。

客は自分の他に遠くの席に誰かいるようだったが、ほとんどがら空きだった。

20分間くらいの間に嬢が二人くらいローテーションで回って来るらしかった。

待っていると暗がりでも陰のありそうな嬢がやってきた。しかし間近で見てギョッとした。下腹部が明らかに膨らんでいる。まさかの妊婦か。

「お兄さん、今日お仕事休みなの?」

え、いや自分学生なんで…いや、あの、大丈夫ですか?

「え?何が?」

…下腹部が出てるとはいえ、妊婦と限った話ではない。決めつけるのも失礼だが、この出ている感じは妊婦でなければ余計にヤバい。

「じゃあ、始めようか。横になる?」

そういいながら肩紐を外して露わになった乳首は明らかに黒くなっていた。

知識は当時なかったけど、いや絶対これ妊娠中だと確認して、いや、その、大丈夫です…と遠慮してしまった。

嬢は不機嫌になって無言になり、5分ほどしたら席を立って行った。

次に来た嬢は、ドン引きしている自分を見てサボれると思ったのか、雑談しただけで去っていった。結局何もしなかった。それ以来、風俗は行っていない。

 

後で色々知って、やはりあの乳首の色は妊娠中だからだったと自分の勘が正しかった事を悟った。

初風俗

初めて風俗店に行ったのは学生の頃。新宿歌舞伎町の一画にあるファッションヘルスだった。当時はまだ店舗型の風俗が主流で普通に営業をしていた。

金欠なのとまだ怖かったので、昼間の明るい時間に早割をやってる所を選んだ。

一応非童貞ではあったが、何しろ勝手が違う。無指名で行き、簡単なパーテーションで区切られた部屋に案内されて待っていると、現れたのは右目の周りに大きな青タンのあるおねえちゃんだった。

顔、大丈夫ですか?と聞くと、舌ったらずに「あっ、これ転んで打っちゃって…」という彼女だったが、明らかに様子がおかしい。それだけで何やら深い事情を感じたが、そんな状態でも仕事をするのか…と思って脱いでもらってでは、お願いしますという時に、股間から白い紐が垂れているのが見えた。

当時でもそれがタンポンだって事はすぐに解った。

何かあそこから出てますけど、大丈夫ですか?と聞くと、舌ったらずに「あっ、大丈夫だから…」という彼女だったが、こっちは大丈夫じゃなくなって、規定の40分をそこから雑談で乗り切った。後からチェンジすればよかったと思い至った。

道案内

春のある日、中野通りを駅に向かって歩いていると、赤ら顔で見るからに酒を飲んでいるおっさんに「駅は中野駅はどこですかあ?」と声を掛けられた。

 

通りをまっすぐ行けば着くのでその旨言うと、「ああ!ありがとう!本当にありがとう!貴方みたいな親切な人は…初めてだ!」とおっさんは過剰に礼を言った。

酔っ払いだからとみんな敬遠してたのかもしれない。

「握手!握手!」と手を差し出されたので従って手を出すと「本当にありがとう!あんたの事は忘れないよ!」と熱く握ってきた。

「じゃあ!」と言って駅の方向に向かって歩き出すおっさんだったが、二歩くらいで急に立ち止まり、ドブボババババババババババババっと信じられないような放屁をこちらにかましてきた。

ランジェリー派

知り合いのご婦人と婦人用品店の前で会ったので、挨拶と立ち話をしていた。

すると、婦人用品店から中肉の壮年男性が出てきた。

彼はご婦人に挨拶をし、他愛のない話を二言三言かわすと、彼は去っていいた。

 

彼が去ってからしばらくして小声で耳打ちしてきた。

「さっきのおじさん、いつも女性用下着を履いてるのよ」

プノンペンの安宿ノート

学生時代に友人に誘われて東南アジアに貧乏旅行に行った。

安宿の前ではバイクタクシーの兄ちゃんが日本人旅行者に「ガンジャ、シャゲキ、オンナ」と声を掛けていた。

こういうポン引きみたいな所から買うと、グルになってる警察官に捕まって法外な賄賂を請求されるというのが当時の定説なのでスルーして、市場に野菜や果物と一緒に売ってる大麻を探しに行った。旅の目的はそれしかなかった。

カンボジアでも一応違法ではあるものの実際黙認状態であったらしいが、この時はちょうど10日くらい前に一斉に摘発があったらしく、市場から大麻は綺麗になくなっていた。

 

大麻に限らず、国内では値が張る脱法ドラッグ扱いのものを安価でできる為にやりに来る連中も結構いて、安宿のノートにはそこに泊まった旅行者が書いたある薬物の接種のやり方や分量などが親切に書いてあった。

が、その下に「このやり方でこの量だと致死量です。いい加減な事書くな!」とでっかく書いてあった。

おおらかな時代だったと思う。

ラブホを出禁

ラブホテルでバイトをしていた事がある。

車かタクシーで来て、入り口で部屋を指定し、駐車場からそのまま部屋に入る方式のラブホだった。高級路線の走りで、ラブホにしては美味しい料理やジャグジー風呂などの施設が充実しており、結構繁盛していた。

 

カップルはもちろん、男一人で来てあとはデリヘル嬢が来るというパターンも多かった。こういう客の方が風呂はシャワーだけだし、時間が短いので無茶はしないしで楽だった。

 

その中で、一人変な客がいた。男一人で来て、何もせず、ベッドの上で脱糞だけしていくのである。たまに浣腸プレイなどでベッドや風呂が汚されてるパターンもあったが、その客は他に何するでもなく、うんこだけをしていくのであった。

 

当然ナンバーは控えられてるのでマークされていて、三回目に来た時に出禁を食らってた。その部屋の掃除にあたらなくて幸いだった。

父の部屋の裏ビデオ

まだインターネットなど普及していない高校生の頃。

父の部屋からエロビデオの山を発見した。VHSのビデオテープに、飾りっ気のないピンクのラベルにタイトルが書いてあった。間違いなく無修正の裏ビデオだ。

 

父が見たものという複雑な気持ちもあったが、当時のエロへの好奇心が勝った。全部で10本くらいあり、無修正というだけで現在記憶にない程度の凡庸な内容だった。

 

そのうち一本だけ、未だに忘れられないものがある。明らかに内容が異色で、タイトルが「乳拓 まん拓 お尻拓」というものだった。

 

内容はタイトルの通りである。タイガーマスクを被った男優が、女優のおっぱいに筆で墨を塗って半紙を貼り、拓本をとる。これを尻と性器でも行う。登場人物は何故か終始無言なのが印象的だった。

そして三種類の拓本を並べて「こちらをビデオを購入いただいた方にプレゼント!」のテロップが流れた。無言で拓本を掲げる偽タイガーマスクは恐ろしくシュールだった。

 

これらの裏ビデオは再度見ようとは思わず、元の場所に戻しておいたが、ある時「おい、ビデオ見たのか?」と父に突然聞かれて答えに窮し、「ああ、こないだレンタルしたやつを見たよ」と返答になってない返事をした。

 

あの拓本プレゼントに応募した人はいるのだろうか。